写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン 粟生田 弓 東京都国立市中2丁目22−33ZEIT-FOTO SALONは写真を美術品として取扱う日本で最初のコマーシャル・ギャラリーとして、1978年に東京 日本橋に開廊しました。創設者の石原悦郎は、カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧米の作家と交流し、彼らから直接オリジナルプリントを買い付けました。また、同時に荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家を世界に送り出しました。詳しくはこちら 一生涯を芸術に捧げた彼は、写真に限らず、絵画、SPレコードの収集家としても知られ、まとまったコレクションを築き上げました。現在は、国立市の旧石原邸を事務所として、「石原コレクション」の管理・運営・販売を中心に行っております。ご予約のみとはなりますが、コレクション等はご希望でご覧いただくことができますのでぜひお越しください。写真をアートにした石原悦郎の生涯の文庫化 1978年に日本で最初に誕生した写真のコマーシャル・ギャラリーであるツァイト・フォト・サロンの創始者、石原悦郎の生涯を追うことで、日本写真史を立体的に描いた単行本の待望の文庫化。石原が写真画廊を始めた頃は写真が未だ雑誌の為の印刷原稿の域にとどまり、オリジナル・プリントに対して、芸術的な価値はまったく認められていなかった。彼はいかにして、今日のように写真家がアーティストとして活動し、写真が芸術作品として社会に認められるような状況を作り出したのであろうか。そのことは表舞台にいる写真家だけを見ていては知り得ないことである。石原がフランスで世界的巨匠であるアンリ・カルティエ=ブレッソンやブラッサイらと交流し、その経験を国内作家にも伝えながら、独自に「アートとしての写真」を広めようとした活動は、結果的に植田正治を世界に発信し、荒木経惟、森山大道といった世界的写真家の輩出という大きな果実をもたらす。写真がアートになるために必要なことを総合的にプロデュースした、いわば日本写真史の影の立役者が石原悦郎という人物である。石原の眼を追体験できる本書は、日本写真史への理解を深める一冊となる。かつてないほど誰もが写真を撮り、ネット空間に写真があふれる一方で、希少性があり芸術性に富んだ写真がアートとして高額で売買されるという両極に触れている「写真」の世界。しかし、写真がアートとして認知されるには、先駆者の先見性と努力が必要であった。1978年に写真画廊を創設した石原悦郎は間違いなく日本における先駆者であり、荒木・森山を世界に売り出した見者であった。現代写真史の黎明期を彩った石原の生涯を丁寧に描いた単行本の待望の文庫化である。

写真をアートにした男 // 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン

写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン 粟生田 弓  東京都国立市中2丁目22−33ZEIT-FOTO SALONは写真を美術品として取扱う日本で最初のコマーシャル・ギャラリーとして、1978年に東京 日本橋に開廊しました。創設者の石原悦郎は、カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧米の作家と交流し、彼らから直接オリジナルプリントを買い付けました。また、同時に荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家を世界に送り出しました。詳しくはこちら 一生涯を芸術に捧げた彼は、写真に限らず、絵画、SPレコードの収集家としても知られ、まとまったコレクションを築き上げました。現在は、国立市の旧石原邸を事務所として、「石原コレクション」の管理・運営・販売を中心に行っております。ご予約のみとはなりますが、コレクション等はご希望でご覧いただくことができますのでぜひお越しください。写真をアートにした石原悦郎の生涯の文庫化 1978年に日本で最初に誕生した写真のコマーシャル・ギャラリーであるツァイト・フォト・サロンの創始者、石原悦郎の生涯を追うことで、日本写真史を立体的に描いた単行本の待望の文庫化。石原が写真画廊を始めた頃は写真が未だ雑誌の為の印刷原稿の域にとどまり、オリジナル・プリントに対して、芸術的な価値はまったく認められていなかった。彼はいかにして、今日のように写真家がアーティストとして活動し、写真が芸術作品として社会に認められるような状況を作り出したのであろうか。そのことは表舞台にいる写真家だけを見ていては知り得ないことである。石原がフランスで世界的巨匠であるアンリ・カルティエ=ブレッソンやブラッサイらと交流し、その経験を国内作家にも伝えながら、独自に「アートとしての写真」を広めようとした活動は、結果的に植田正治を世界に発信し、荒木経惟、森山大道といった世界的写真家の輩出という大きな果実をもたらす。写真がアートになるために必要なことを総合的にプロデュースした、いわば日本写真史の影の立役者が石原悦郎という人物である。石原の眼を追体験できる本書は、日本写真史への理解を深める一冊となる。かつてないほど誰もが写真を撮り、ネット空間に写真があふれる一方で、希少性があり芸術性に富んだ写真がアートとして高額で売買されるという両極に触れている「写真」の世界。しかし、写真がアートとして認知されるには、先駆者の先見性と努力が必要であった。1978年に写真画廊を創設した石原悦郎は間違いなく日本における先駆者であり、荒木・森山を世界に売り出した見者であった。現代写真史の黎明期を彩った石原の生涯を丁寧に描いた単行本の待望の文庫化である。














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