No Words , Move Forward

Alto e Diritto
「普遍のスタンダード」を追い求め、世界各国からラグジュアリーなアイテム
をセレクト。その情熱は、国内では滅多にお⽬にかかれない幻のブランドや、
こだわりを詰め込んだ別注品の数々に表れ、新しいファッションの世界観を表
現する。
We select luxury items from across the globe in pursuit of a universal standard.
This passion is reflected in our vast collection of brands rarely found in Japan,
and custom items made with meticulous attention to detail, creating a new outlook on fashion.
このパーカーは、「ZODIAC 1周年」のときに作った特別な一着だ。プリントの文字や、そのときの空気感まで含めて、いま改めて見返すと不思議なくらい鮮明に思い出す。正直に言えば、当時の自分はいまの自分をまったく想像できていなかった。未来はいつも曖昧で、確かな保証なんてどこにもない。思い描いた通りに進む日もあれば、全然違う方向に引っ張られる日もある。自分の意志だけじゃどうにもならないことも、山ほどある。だからこそ、未来を「当てにいく」ことよりも、未来に対して「折れない軸」を持つことの方が大事なんだと思うようになった。未来なんてわからない。でも、わからないからこそ自分の可能性を信じるしかない。根拠があるから信じるんじゃなくて、根拠がなくても信じ続ける。たとえ自信が揺らぐ日があっても、迷いが出ても、それでもまた戻ってくる場所を自分の中に作っておく。そうやって、目の前のことを一つずつ積み上げる。真っすぐ、というのは簡単な言葉だ。だけど実際は、真っすぐ進むほど余計なものが見えてくる。焦り、比較、誘惑、言い訳、妥協の理由。楽な方向に流れる道はいくらでもある。そこで踏みとどまって、自分が決めた方へ戻す。その繰り返しが、結局は「真っすぐ」を作っていくのだと思う。そして、続けること。これは才能じゃなく、技術でもなく、覚悟の話だ。長く長く続けてみて初めて見える景色がある。最初は何も見えなくても、途中で苦しくなっても、積み上げた時間だけは裏切らない。むしろ時間が味方についたとき、人はようやく「自分の歩幅」で世界と勝負できるようになる。男は黙って真っすぐ勝負。言葉で飾りすぎず、結果だけで語ろうとする姿勢。派手な宣言より、静かな継続。評価を求めるより、やるべきことをやり切る。このパーカーは、その原点みたいなものだ。あの頃の自分が、未来を知らないまま、それでも前へ進もうとしていた証拠。そしていまの自分が、まだその延長線上に立っていることを思い出させてくれる。わからない未来に怯えるより、わからない未来に向かって、今日も真っすぐ進む。長く長く続けた先にしか見えない景色を信じて。
by S
Alto e Diritto / アルト エ デリット
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